「求人を出しても応募が来ない」
「若い人を採用したいが、なかなか採用できない」
こうした採用の悩みを抱えている中小企業は少なくありません。
そんな企業に知っていただきたいのが、35歳~59歳程度の「中高年世代(ミドルシニア)」の採用です。
広島労働局では、これまでの「就職氷河期世代」への支援を拡大し、2025年度から概ね35歳~59歳までの中高年世代を対象として、就職・正社員化などを支援しています。
広島県内でも「中高年世代活躍応援プロジェクト」が進められており、中高年世代と企業とのマッチング支援などが行われています。
「就職氷河期世代支援」から「中高年世代支援」へ
これまで国では、1990年代~2000年代の厳しい雇用環境の中で就職活動を行った、いわゆる「就職氷河期世代」を中心に支援を行ってきました。
しかし2025年度からは対象を広げ、就職氷河期世代を含む概ね35歳~59歳の中高年世代について、安定就労や社会参加につなげる支援が行われています。
ハローワークでは、求人紹介だけでなく、履歴書・面接対策、職業訓練なども含めた就職支援が無料で実施されています。
企業側から見ると、これは単なる「求職者支援」ではありません。
これまで十分に採用ターゲットとして考えていなかった人材層と出会える機会が増えているとも考えられます。
広島県でも中高年世代と企業のマッチングを支援
広島労働局では、令和8年度「中高年世代活躍応援プロジェクト」として、企業と中高年求職者をつなぐ取組を行っています。
2026年には「ひろしま中高年世代合同企業説明会」が企画され、広島会場では10月17日、福山会場では11月14日の開催が予定されています。参加企業については、広島県内に就業場所があり、中高年世代を採用予定であることなどが要件とされています。
なお、今回の企業側の募集締切は広島会場が9月15日、福山会場が10月2日となっており、2026年10月5日時点では募集は終了しています。
ただし、このイベントそのもの以上に注目したいのは、国や広島労働局が中高年世代と企業とのマッチングを政策として進めているという点です。
今後同様の説明会や採用支援が行われる可能性がありますので、中高年採用に関心のある企業は広島労働局やハローワークの情報を定期的に確認しておくとよいでしょう。
実は「ミドルシニア向け求人」をハローワークに出せる場合があります
ここは企業の採用担当者にぜひ知っていただきたいポイントです。
労働者の募集・採用では、原則として年齢による制限を設けることはできません。
しかし一定の条件を満たす場合には、35歳以上60歳未満の中高年層(ミドルシニア)のうち、正社員雇用の機会に恵まれなかった方を対象とする求人を、ハローワークに出すことができます。
つまり、
「若手が採れないから求人を諦める」
のではなく、
「経験のある40代・50代まで採用対象を広げる」
という選択肢もあります。
特に、人材確保に苦戦している中小企業では検討する価値があります。
中高年採用のメリットは「経験」だけではありません
中高年人材というと、
「給与が高そう」
「新しい仕事を覚えてもらえるだろうか」
といった不安を持つ企業もあるかもしれません。
一方で、中高年世代にはこれまでの仕事や社会生活で培った経験があります。
例えば、
- 顧客対応や電話対応
- 後輩・部下への指導
- トラブル対応
- 社内調整
- 業務改善
- 基本的なビジネスマナー
などは、若年者を一から育成する場合とは違った強みになり得ます。
もちろん年齢だけで即戦力と判断できるわけではありません。
重要なのは、「年齢」ではなく、これまでの経験と自社で任せたい仕事を照らし合わせることです。
採用時に活用できる助成金もあります
中高年世代の採用や人材育成に関連して、厚生労働省では複数の助成制度を案内しています。
例えば、**特定求職者雇用開発助成金(中高年層安定雇用支援コース)**では、一定の中高年層を正社員として雇用し、定着につなげた企業を対象とした支援があります。
このほか、
トライアル雇用助成金、人材開発支援助成金、キャリアアップ助成金、両立支援等助成金なども案内されています。
ただし、助成金は「中高年の人を採用すれば必ず受給できる」というものではありません。
対象労働者、雇用形態、求人方法、申請時期など、それぞれ要件があります。
採用してから助成金を調べるのではなく、採用前に確認することが重要です。
中小企業こそ、採用ターゲットを広げてみる
採用難になると、つい
「30代まで」
「経験者のみ」
「即戦力希望」
と条件を増やしたくなります。
しかし条件を絞れば絞るほど、当然ながら応募できる人も減っていきます。
特に中小企業では、大企業と同じ条件で若手人材を取り合うだけでは、採用競争が厳しくなる場合があります。
そこで、
若手だけに絞らず、40代・50代まで含めて考えてみる。
未経験者であっても、
これまでの職歴から自社で生かせる能力を探してみる。
こうした採用方法も、人手不足時代には一つの選択肢ではないでしょうか。
まずは求人票の条件を見直してみましょう
ミドルシニア採用を検討する場合、最初に行いたいのが求人票の見直しです。
例えば、
「本当にその経験年数が必要なのか」
「資格は入社後取得でもよいのではないか」
「仕事内容が求職者に伝わる書き方になっているか」
「40代・50代の応募者にも働くイメージが伝わるか」
といった点を確認します。
採用ターゲットを広げても、求人票自体が魅力的でなければ応募にはつながりません。
誰を採用したいかを決めたうえで、その人に伝わる求人票を作ることが重要です。
広島の中小企業の「人と職場」を幅広くサポートします
広島人事労務支援センター(JRS)では、今回ご紹介した中高年世代の採用に関する情報提供のほか、求人票の作成・見直し、ハローワークへの求人申請、採用支援、労務相談・手続き、ストレスチェック、ハラスメント対策など、中小企業の「人と職場」に関する課題を幅広くサポートしています。
「求人を出しているのに応募が来ない」
「採用条件をどこまで広げればいいかわからない」
「ハローワーク求人票を見直したい」
といった段階からでもご相談いただけます。
顧問契約は必要ありません。
必要なときに、必要な支援だけご利用いただけます。
24時間いつでもメッセージを送信いただけます。
ご相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。
導入相談・お見積りは無料です。内容を確認のうえ、担当者より順次ご返信します。

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広島人事労務支援センター(JRS)では、ストレスチェック、ハラスメント対策、労務相談・社会保険等の手続き代行、求人・採用支援、障害年金相談、イベント救護所(看護師)など、人と職場に関する幅広いサービスをご提供しています。
東広島・竹原・三原・尾道など広島県内の中小企業を中心に、「人事担当者がいなくても相談できる」「必要なサービスだけ頼める」身近な人事労務支援窓口を目指しています。
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