人手不足が続く中、
「給与を上げたのに社員が辞めてしまう」
という悩みを抱える企業も少なくありません。
もちろん、賃金や待遇は人材確保・定着にとって非常に重要です。
しかし、社員が会社に残るかどうかは、給与だけで決まるものではありません。
採用時のミスマッチ、上司との関係、職場の雰囲気、評価への納得感、相談のしやすさなど、日々の職場環境も離職に大きく関係します。
人材定着は「採用した後」だけの問題ではありません
離職防止というと、入社後のフォローを想像しがちですが、実は採用段階から始まっています。
求人票や面接で良い部分ばかりを伝え、実際に働き始めてから
「思っていた仕事と違った」
「こんなに忙しいとは聞いていなかった」
となれば、早期離職につながりやすくなります。
仕事内容だけでなく、
- 忙しい時期
- 求められる役割
- 職場の雰囲気
- 大変な部分
についても事前に伝えておくことで、入社後のギャップを減らすことができます。
たくさん応募を集めること以上に、自社に合う人を採用することも人材定着には重要です。
小さな不満を「辞める前」に拾える職場へ
社員が退職を申し出た段階で初めて、
「そんなことで悩んでいたの?」
と知るケースもあります。
特に入社直後は、仕事だけでなく人間関係や社内ルールにも慣れなければなりません。
大掛かりな面談制度を作らなくても、
「最近どう?」
「仕事で困っていることない?」
と定期的に声をかけるだけでも、問題を早期に把握できる場合があります。
「給与以外の退職理由」も確認してみましょう
賃上げをしていても、
- 上司に相談しづらい
- 頑張っても評価されない
- 人間関係が悪い
- 高圧的な社員がいる
- 家庭事情などを相談しにくい
といった状態が続けば、離職につながる可能性があります。
特に注意したいのは、会社に長く勤めている社員が、必ずしも職場に良い影響だけを与えているとは限らないことです。
仕事ができるベテラン社員でも、後輩への接し方が強すぎれば、新入社員や若手社員が定着しない原因になることがあります。
「辞めた人に問題があった」と片付ける前に、同じ部署や上司のもとで退職が続いていないかを見ることも必要です。
賃上げと職場づくりはセットで考える
ここは誤解したくないところですが、
「職場環境が大事だから、賃上げはしなくていい」という話ではありません。
給与は働くうえで非常に重要な条件です。
そのうえで、
を組み合わせることで、人材定着につながりやすくなります。
中小企業では、大企業のような複雑な人事制度を最初から導入する必要はありません。
まずは、
この2点から振り返ってみてはいかがでしょうか。
人を採用することが難しくなっている今、採った人に長く働いてもらうことも重要な採用戦略の一つです。
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